予防・矯正・審美・インプラントブログ-星野歯科駒沢クリニック

★究極の歯科治療を目指して★
患者さんや歯科関係者のために多くの歯科情報を公開していこうと思います！
皆様が特に関心のある予防、インプラント治療、矯正治療、審美歯科治療、ホワイトニング、メタルフリー治療について色々な情報を正しくお伝えできたらと考えています。
一度治療したらそれ以上悪くならない治療・虫歯や歯周病を発生させない治療を目指しています。
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2007.11.30 [ インプラント最新情報 ]

インプラント植立の基準の変化

今日は午前中に２件のインプラントオペをこなし、午後の残り２時間はスタッフミーティングである。今年は毎度のオペの内容をブログに書いてきたがそろそろマンネリ化してきたのでもう少し違う形でお伝えしたいと思う。

２ケースとも１本ずつの植立で１５分程度でともに終わる。ストローマンインプラントとアンキロスインプラントを１本ずつ選択した。同じような割合で入れることが多くなっている。

骨の幅がうすいケースにはアンキロスインプラント。
骨の幅に問題がないものはストローマンインプラントという使い分けに変わった。以前まではアンキロスインプラントは前歯の審美領域で臼歯領域にはストローマンインプラントという使い分けであった。このあたりの考え方は２０年前に自分で植立したインプラントの術後のCT画像を見ている飯島先生の影響かもしれない。

インプラントは太くて長いものの方が有利であるという考え方は骨との結合面積ということからこのような発想が出てきている。分厚い板に太くて長い釘を刺したときと細くて短い釘を刺した時でどちらがしっかりと刺さっているかを考えればわかる。しかし、実際の骨の状態はスポンジのような板であったり大理石のようなとてもかたい板である場合がある。また厚みも薄かったり高さも低かったりと骨の条件は人それぞれ変わる。板の厚みや高さに応じて適正な太さと長さの釘を選択しないとはみ出してしまい、強い力をかけたときに板が割れて釘の表面が露出してしまう。このことはインプラントと骨の関係でも言えることだ。

人体の骨は実は骨の細胞の集合体であるために、ある一定の条件下ですぐに変形をしてしまう。骨の表面に強い力がかかるとぶつかる面の骨の細胞が壊死して吸収される。また適度な力がかかると骨は太くなる。逆に全く骨に力が当たらない時期が続くと骨はやせてしまう。このことからインプラントを植立してもかみ合わせなどの条件により悪い場合は吸収よい場合は添加され強化されていく。

インプラントを植立して数年かけて脱落するケースは汚れによることよりも噛み合わせによることの方がはるかに多い。

すなわち、インプラントを植立する条件としては骨のさやの中にスッポリと埋まる太すぎず細すぎずのサイズである一定の長さがあるインプラントということになる。骨を何十年単位でみると、必ず痩せるのでそれをみこしたインプラントの種類の選択を考える必要がある。その場合は細くて丈夫なものということになるかもしれない。この考え方はまだ一部の先生の考えであるが最近はそうかもしれないと思うようになった。実際にアンキロスインプラントの１６年間のフォローアップデータをみると生存率９８％の７割で直径３．５㎜の太さのものが使用されている。そして、咬合調整をメインテナンスでしっかりと行うことが重要だろう。

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2007.11.29 [ 伝えたいこと ]

来年度目標

今年も残すことあと１か月となってしまった。去年の今頃と比較すると自分の理想の治療ができる環境が整ってきたように思う。ゆったりと理想治療に専念する環境に来年は大幅にシステムを変更していく。年末から年始にかけて最終段階に入った内装工事を行う。１２年間の間に何回内装工事をしてきたか分からないほどおこなってきた。毎年最低１回は内装工事をしていて今年は３度目になろう。
いっぺんに変えるには診療を休むことになるため何回にも分けて行うしかない。

診療台９台中２台を廃止して７台とし、受付周りを広くする。待合室をもう少し癒しの空間にする。階段も内装を変える。トイレは最新式の見た目にも機能面でもどこにも負けないものにする。ＣＴルームに併設されているコンサルティングルームを応接室にしてもっとくつろげる中で患者さんと理想治療について話をしたい。見た目だけを変えるのではなくすべての治療に対してこだわっていくつもりだ。例えば、なにげに治療の際にテーブルに置かれているミラーやピンセットやトレーに関しても患者さんひとりひとりに対してディスポーザブルタイプを使用する。根管治療の際に使用するエンドファイルと呼ばれる針状の器具も使い回しをせずにディスポーザブルタイプにする。予約は受付でなくても診療台で担当のスタッフが取り受付での混在を解消する。その分、治療のコストが発生するがこの分はすべて自由診療としていく。

治療の技術に関しては今のスタンスで研修会等に出て新しい部分をとりいえるだけでいいので、とにかく患者さまの満足度を上げたいと思う。すなわちサービス面である。医療というとどうしてもこのあたりが弱くなってしまいがちではあるが１２年も同じ場所で治療をしているわけだから開業当初とはコンセプトも変わり進化しなければいけないと思う。

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2007.11.28 [ 矯正治療最新情報 ]

リンガル（舌側）矯正のトレンド

今日は最近進化を遂げている舌側矯正について書いてみよう。矯正治療においてネックとなるのはワイヤーやブラケットが見えるといった一次的な審美障害である。これに対してこの１年間患者さんにお勧めしてきたのが透明な取り外しができるマウスピース型の矯正装置であるインビザラインやアクアシステムである。結果としては予想以上に動きがよいので多くの前歯だけの歯並びを改善するような症例に対して大変有効であることがわかった。しかし、奥歯も積極的に動かさなければいけないような症例に対してはやはりワイヤーの方が仕上がりがよいと思う。この場合は舌側のワイヤー矯正が選択肢として挙がる。

井本先生とお昼に舌側矯正の新しい考え方についてお話することができた。私も数年前に受講したことがある舌側矯正の大家であるフィリオン先生のコースを最近、井本先生も受講をされたようである。相当に考え方がや装置に変更が加えられて舌側矯正のイメージが変わった。

日本舌側矯正で有名な竹本先生が開発した小型な舌側装置であるＳＴＢと前歯は角ワイヤー臼歯部はラウンドのハイブリッドワイヤーを使用することで抜歯ケースにおいての隙間をわずか５か月で閉鎖することができるという画期的なシステムである。従来型ならば７～８ヶ月以上はかかったものがこれだけのスピードでしかも前歯の歯の軸をコントロールしながらスペースの閉鎖ができるのは魅力てきである。

来週、私も日本一と呼ばれる竹本先生の舌側矯正のセミナーを受講する予定である。この中で同じような話が出てくるかもしれない。
舌側矯正もスピード化されて進化をとげているので、来年はこちらの治療比率も高くなるかもしれない。

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2007.11.27 [ インプラント症例 ]

矯正治療＋矯正用インプラントアンカーと併用

今日は上顎３本のインプラントオペがあった。この患者さんはすでに矯正治療で歯並びを改善中であり今回で２度目のインプラントオペである。矯正治療＋矯正用インプラントアンカー２か所＋デンタルインプラント４本で欠損部を治療する特別なケースである。すべての歯科の知識を総動員しないと治せない。欠損部に理想的な隙間を作りさらに歯の挺出をインプラントアンカーで改善する。

本日のオペデータ
右上７番　直径４．５㎜×９．５㎜　B9.5アンキロス インプラント
右上２番　直径３．５㎜×１１㎜　 A11アンキロス インプラント
左上3番　直径３．５㎜×１１㎜　 A11アンキロス インプラント

オペ時間　４０分以内
治癒期間２か月

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2007.11.26 [ 患者さんとの話 ]

インターネットとブログの力

今日の患者さんは右の上下の４本の歯を失い、いろいろなインプラント歯科医院をめぐり２年かけて私のクリニックにたどり着いた方のインプラントオペである。

最近では電話帳並にあるインプラント歯科医院の中から自分にあった歯科医院を探すのはとても苦労するそうである。３件ぐらい回ってインプラント治療を希望するケースが増えている。

『インプラント』とYAHOOで検索すると１ページに何軒ものインプラント治療を提供する歯科医院が並ぶ。１０年前は私だけなんてときもあったのにインターネットの広がりは異常なほどである。私がネットを使ったホームページを開設したのは１９９７年ぐらいであろうか。面白半分に作ったページで患者さんが集まるのにはびっくりした。インターネットの普及とインプラント治療の普及は完全比例していると思う。新しい治療はネットで検索するしか情報を得る手段はないからだ。その反面、正しい情報と間違った情報や偽の経歴詐称などいかがわしいサイトも非常に多い。ネットのホームページと違う内容の治療をされることもしばしば起きている。

このブログを書くきっかけは毎日行っている治療を書くことで信頼性の高いホームページであることを強調することと、どんな考えのもとに毎日治療をしているか知ってもらうこと、ホームページはいくらいいことを書いてもすぐにミラーサイトがどこかに出来てしまうのでオリジナル性が乏しくなることなどの理由から書き始めた。

毎日の積み重ねが知らず知らずに大きな力となり大きな影響力があることがわかった。患者さんやドクターや歯科関係の営業マンが読んでいるようであまり過激なことは書けなくなった。

とにかくいろいろなホームページが存在しているがその中からよい歯科医院を選ぶにはコツがあると思う。私がもし病気になって通院するならば隠しごとなく情報開示している医院を選ぶだろう。そういうことで隠し事なしに書いている。良いことだけ書くのはよくない。悪い面も知っていただいてそれでもその方法を選択してもらうといったスタンスがいいだろう。

来年はさらなる情報開示を目指す。保険治療にメスをいれて歯科医療の将来について書いていこうと思う。

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2007.11.24 [ 星野個人の話 ]

矯正↓インプラント↑

11月の後半に入ってインプラントご希望の患者さんが急増している。新規の患者さんにあとは以前に相談した患者さんも加わりインプラント治療が増える。その分、矯正治療希望の新規の患者さんは減少し年末にかけて矯正治療が終わる患者さんも増えることから比率が逆転するようだ。毎年の傾向である。

12月の始めには舌側矯正の大家である竹元先生のセミナーを受講する予定である。さらに次の週はマウスピース矯正のセミナーに出席予定だ。その次の週にはアンキロスインプラントのライブオペ研修が入っていたが井上先生の結婚式が重なりキャンセルとなる。

来年度は根管治療のセミナーに出席を考えている。マイクロスコープによる裸眼では見にくい分野において、マイクロスコープは大変重要な器具となる。

究極の歯科治療はまだまだ先である。追い求めてもすぐに新しい器具が出現してくるからだ。追うのを辞めたらそれで終わりだ。

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2007.11.22 [ 歯科最新記事 ]

ボーンレベルインプラント入手

つい先日、ストローマン社が発表した最新のボーンレベルインプラントが入手できました。前歯の良いケースがあれば早速使用してみようと思う。

カタログからいろいろな情報がわかってきた。種類は太さでは直径3.3mm、4.1mm、4.8㎜の３種類で長さは8,10,12,14㎜の４種類で合計１２種類。さらにインプラント表面構造は従来のＳＬＡタイプとＳＬＡｃｔｉｖｅタイプの２種類で総合計２４種類である。日本ですぐに認可が下りそうなのはＳＬＡタイプの１２種類であろう。

上部構造体は大きく別けて3.3mmインプラント用のものと４．１と4.8mmタイプの兼用の2種類である。3.3mmのタイプにはアングルヘッドがないようだ。メゾシリンダーをミリングして使用するしかない。

ヒーリングキャップの高さにはいろいろなバリエーションがありどれが一番適しているかは使用してみないとわからないだろう。

また1回法と2回法にした場合で骨のレベルのデータがかなり違うことが気になる。

自分が前歯のケースで多用しているアンキロスインプラントとどのように違うかは実際のところ使用してみないとわからないが、太さで3.3mmのものと4.1mmのものが主流になりそうだ。いままでのストローマンインプラントで有効である臼歯部に入れた場合どれだけの差があるかも使用してみないわからない。

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2007.11.21 [ 患者さんとの話 ]

インプラント新患４人到来

今日は朝から一人で診療の日で特に水曜日はなぜだか患者さんが集中してしまう。そんな中で見学のドクター１名といろいろな症例のお話をしながらインプラントご希望の患者さんが４名とＣＴ撮影もフル活動である。

１人目の患者さんは私の父親関係の患者さんでインプラントを行った方からの紹介であり、長年両側の臼歯部に２つのノーヌス義歯が装着して義歯の近くにできものが出来たということで来院された。義歯のと粘膜がすれてできものが発生したのだろう。左右４本のインプラントの植立を提案した。

２人目の患者さんは上下の大臼歯の歯周病が進行したケースでありブリッジの数回のやり直しからインプラントをご希望されて来院された。

３人目の患者さんは以前より私のブログを読んでいてくれた患者さんである。ブログを読んでいて

『最近の先生のブログを読んでいるとインプラントから撤退する感じがしたので早くに先生に治療してもらわないとしてもらえなくなるかもしてないから通院を決断しました』
こういう形での来院は始めてである。インプラント治療から撤退することはありえないが、正しく使い高い成功率を上げたいこととインプラント関係者に対する警告という意味でもブログを書いていることを理解してほしい。

最後の患者さんは以前の歯科で矯正治療をされて上下８本が抜歯された状態で歯周病が進行したケースであり歯周病治療と平行して欠損部にインプラント治療が必要である。

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2007.11.20 [ インプラント症例 ]

本日２ケースのインプラントオペ

今日は久しぶりのオペ
私は右下６番１本の植立である。前回２回は上顎の両側サイナスリフト法と前歯のベニアグラフト法である。しかも両方とも静脈鎮静法を経験している患者さんであった。２回のオペの内容と今回の１本の植立の内容を比較するとはるかに今回のほうが簡単なように思えるだろう。しかし、ここは慎重に行わなければいけない。精神面で比較すると今回は静脈鎮静なしで行うことから緊張をされていることが予想された。案の定、麻酔の時点から緊張されていた。静脈鎮静ではオペ中の記憶はほとんど残らない。そうしたことから経験がすでに２回あっても経験として残っていないので初回と同じということになる。

こういう場合は麻酔も慎重になるべく痛みがないように行う。そして安心させてオペに入る。素早くオペを終わらせる。

今日のオペデータ

右下６番　直径３．５㎜×９．５㎜　アンキロスインプラント植立

オペ時間１０分以内
切開法
治癒期間２ヶ月間

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2007.11.20 [ 伝えたいこと ]

インプラントのトラブルケースに対する考え

先週は１週間お休みをいただいていた影響で２週間インプラントオペを入れてなかった。今日は久しぶりのオペとなった。いろいろなケースをこなしてきたが今年はとにかくインプラントのトラブルケースを対処した年になったと思う。自分のクリニック内のトラブルに関しては全てフォローできたと思うが問題になるのは他のクリニックで行われたトラブルケースである。今日お話しした患者にも友人でインプラント治療で問題が出ている患者がいるということでインプラント治療を見合わせたいという方がいた。

インプラント本体をいれてから何らかの症状が出て問題になっている方やインプラントの上部構造体に問題が出ているケースや間違った使用法をされたケースなど多種にわたる。インプラントの失敗についてもっとも詳しく書かれているホームページはたぶん私のホームページだろう。良いことだけ書いてもしょうがない。

きちんと正しい使い方をしていればほとんどの方を幸せにすることができるはずのインプラント治療は最近、評判を落としているように思う。

２０００年になる前から誰よりもはやくにインプラントのホームページを立ち上げて啓蒙活動をおこなってきたがここ数年は間違った方向に動いていると思う。誰でもが簡単にインプラント治療をするようになったからそこに問題がある。一部の間違った使い方をするドクターたちがインプラント治療の評判を落としているように思う。まじめに正しく使っていても周りが失敗症例を生み出してくれれば努力も水の泡である。

最近のネット経由の患者さんはほとんどが数件をまわってきているか、何らかのトラブルを抱えてくる方ばかりである。

もっとすべての歯科医師のレベルを上げないと日本国民は幸せになれないだろう。

今日はお昼に２人のスタディーグループのメンバーと電話をしてインプラント関係のお話をした。一人の先生とは先ほど書いた内容のことである。お昼に話してから家に帰るまでトラブルケースのことを考えていた。もう一人の先生とはスタディグループの今後のことに対してお話をした。その中でメーカー主導の体質をなんとかしてほしいと提案させてもらった。

総合的にいうとそろそろ私たちの年代のドクターは教育に回らなければいけない時期であると痛感する。正しいインプラントの知識や考え方を経験不足の先生たちに伝授する必要があると思う。それが日本国民を幸せな道に誘導する早道かもしれない。来年は２～４月にかけて３回のインプラント関係の講演依頼を受けている。周りの歯科関係者がお願いしてきている。自分がインプラントから離れようとすると追手が来る（笑）それだけ求められるようになったのだから断る理由もないし名誉なことだから引き受けようと思う。

患者さんからは何とかして！と・・・何とかしたいけど
やれるだけやります。

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