予防・矯正・審美・インプラントブログ-星野歯科駒沢クリニック

★究極の歯科治療を目指して★
患者さんや歯科関係者のために多くの歯科情報を公開していこうと思います！
皆様が特に関心のある予防、インプラント治療、矯正治療、審美歯科治療、ホワイトニング、メタルフリー治療について色々な情報を正しくお伝えできたらと考えています。
一度治療したらそれ以上悪くならない治療・虫歯や歯周病を発生させない治療を目指しています。
そして、このブログが患者様の治療に役立てたら最高だと思います。それと多くのコメントをお待ちしています。
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2008.11.30 [ 星野個人の話 ]

デンタルコンセプト２１にて症例発表行う

本日の症例発表のために数日ブログの更新ができませんでした。

私の演題は『前歯部欠損補綴に有利なインプラントシステム』
過去に私が手がけたストローマン、ブローネマルク、リプレイス、アストラ、アンキロスの症例を１０症例ほど提示してどのインプラントが審美領域に有効であるかを示した。

デンタルコンセプト２１は現在約３００名ほどの会員を持つ巨大組織になった。中村杜綱先生を顧問とし、三好敬三先生が会長をつとめる。私はこの会が発足したあたりから長年一緒に活動をしてきた。ここ数年はノーベルバイオケア寄りの傾向であったが今年はストローマンユーザーの発表が1/3で残りがブローネマルク関係であった。メンバーもだいぶ様変わりしたように思う。多くのメンバーは中村先生や三好先生の最近のコースを受けた若い先生である。中村先生や三好先生はノーベルバイオケアの講師ということでストローマンインプラントの講師を兼任することはできない立場なのである程度は仕方がないだろう。その分を私や他のストローマンユーザーの先生の発表や成長を期待していると思う。大きな組織になればなるほどいろいろなしがらみが出てくる。中村先生も来年私がITIシンポジウムで症例発表をすることに非常に喜ばれていた。

今回の目玉は欧州よりITIメンバーであるＤｒ.LucaCoradoによる『Bone Level Implant』であった。最新のインプラントの情報を得ることができた。国内ではBone Level ImplantのSLAタイプが発売されることということ。

私がいつも疑問に思うこのインプラントの植立の垂直的なインプラントポジションについて質問をしたところ通常のインプラントより２㎜深くまでは問題がないという解答であった。このことは今までのCEJを基準に２㎜→４㎜ということになるだろう。しかしあまり歯肉貫通部が長いことはよくないということであった。

その他では下尾先生によるザイゴマインプラントについての情報がよかった。このインプラントは５０㎜ほどの特殊なインプラントで眼下まで貫通するものである。骨が全くないような症例には有効であるがわれわれ一般開業医では危険なインプラントなので使用することはない。

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2008.11.26 [ 星野個人の話 ]

久しぶりの院長室大掃除

毎年１回ぐらいはキャンセルが重なり時間に余裕ができる日がある。今年は今日がその日であった。院長室は日ごろは朝出社時に着替える場であり昼食をＰＣを見ながらいるぐらいでほとんどは診療室で過ごしている。時間がなくてどんどん書類がたまりいくつもの山が形成される。私にしかわからない書類のありかも今日１日で整理され誰でもわかるようになった気がする（笑）。

配置換えに掃除機、いらない書類を捨て、無駄な器具を処分する。何袋ものごみが排出される。今日は貴重な日だった。

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2008.11.25 [ 伝えたいこと ]

ここ最近のインプラント動向

やはり、景気の波ということには歯科業界も逆らえない。私のクリニックでも夏ごろから影響が出ている。１月から６月までの６ヶ月間は前年比よりも多くインプラント植立が行われたが７月以降はかなり減り、たぶん今年は３００本前後という結果になりそうだ。私のクリニックでは景気と逆行して自費化したことも影響があったのかもしれない。どこのクリニックでもインプラントをされる患者数が減ったというよりは１回のオペで行われるインプラントの本数が減っている。私のクリニックでも１回に１～２本の植立がほとんどである。その患者さんたちはほとんどがインプラント治療が２回目の方である。新規の希望者は減っている。

食の安全、医療の質、景気、多くの歯科医院でインプラント治療をするようになったことなどが重なった結果だろう。

私の場合は、メンテナンス中の患者様に事前にそろそろ危ないという警笛を鳴らすようにしていずれインプラント治療を視野に入れてもらうようにお話している。

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2008.11.24 [ 講演会・研修会情報 ]

ノリタケデンツサプライ１０周年記念講演会

本日は名古屋に移動して午後からノリタケ（歯科陶材メーカー）主催の講演会を聴きにいった。ノリタケは陶器＝お皿の会社である。こちらのデンタル部門は独立したノリタケデンツサプライという会社であり坂　清子先生が社長である。私が国際デンタルの研修に参加している時代に坂先生が国際デンタルで講演をしていたことを思い出した。１５年以上も前の話である。この頃はまだノリタケデンツサプライという会社も存在していなかった時代である。さらに青島先生を見ることとが出来て懐かしく思った。青島先生とも数回お仕事を開業時にしたことがあった。青島先生がラボを開業してしばらくの頃だったと思う。また、青島先生は昭和大学歯学部の技工士長だったことも思い出す。彼もまた国際デンタルで教壇に立っていた一人である。

その当時のセラミック技工はとてもデリケートで凡人ではリアルな歯を再現することはできない時代であり、青島先生はとても有名なセラミストであった。

その後、さまざまな陶材が開発され今では最もポピュラーな陶材がノリタケである。このセラミックの世界も昨年あたりからジルコニアが普及し変貌を遂げようとしている。１時代を築いたメタルボンド（セラモメタルクラウン）は減り、オールセラミッククラウンの時代に突入した。メタルフリー、金属アレルギーの問題からジルコニアが急速に普及しはじめた。

技工業界は世界的には委縮傾向である。中国技工の台頭で安い技工は中国経由となりテクニックのいる仕事だけが自国に残る。さらに人出を減らすCAD/CAMの導入により限られた技工をする時代になった。CERECのような機械が普及すればさらに技工業界は縮小する。

技術の進歩は簡単にある一定レベルの技工物を製作できるようになった。メタルを使用しなければセラミック単体で歯の色を再現できるからだ。メタルの灰色を遮断することは光の透過を遮断することになるので自然観が出にくくなる。その反面、歯のもともとの悪い色を遮断することができる利点があった。

オールセラミッククラウンでは歯のベースの色さえうまく遮断もしくは利用すればある一定レベルの患者様には文句が言われないレベルに仕上げることができるようになった。

今まではどうあがいてもセラミック修復物を製作するのはベテラン技工士しかない状況がセラミックプレスやCAD/CAMによりそれほど経験を積んでいなくても一定レベルの色調を再現できるようになった。

また、色調だけでなく弱点であったオールセラミッククラウンの強度も年々上がりトラブルが減る傾向にある。セラミック技工が一昔前までの一部のベテラン技工士だけの世界ではなくなったのだ。

星野歯科においては新しい技工のスタイルを構築していこうと考えている。１０年以上同じスタイルで行うことには無理があると考えている。時代の波に乗り遅れれば死活問題に発展すると思う。

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2008.11.23 [ 星野個人の話 ]

今日はお休みです

今日は定休日である。最近の休日は大きくなった長男と次男はクラブ活動でほとんど家にいないので2歳の娘との公園遊びが定番である。近所の公園への散歩で木の実を拾ったり虫を捕まえたり、ぶらんこ、シーソー、滑り台、お砂場遊び、鉄棒、縄跳びのフルコースである。子供の成長は目を見張るものがあり関心する毎日である。来年からは幼稚園に入園するのでそれまでにいろいろなことを一緒にしてあげたらと思う。41歳になって次男との間に10歳以上離れた娘である。久しぶりの２回目の子育てということもあり長男が生まれた27歳のときの子育てとは全く違う状況である。人手も4対１での子育てという感じである。

子育ての経験の有無も何らかの形で治療に結びついているように思う。親の気持ちと子供の気持ちがわかるようになったからだ。

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2008.11.22 [ 患者さんとの話 ]

インプラント治療希望→矯正治療移行

今日、初診でいらした患者様はインプラント治療をご希望されてであった。虫歯ですでに小臼歯は2本崩壊状態でさらに歯並びにも問題があった。前歯の位置関係も顔に対して3㎜程ずれを生じていた。私の場合は総合的に口腔内を改善する治療法をまず考えるので、患者様が欠損部にインプラントを希望されても他の治療法を選択する場合もある。八重歯を抜いたことで顔に対して歯がずれ込んでしまっているので矯正治療で治した方がいいと考えた。小臼歯の欠損は矯正治療でスペースを埋めることでインプラントが必要なくなる。しかも顔の中心に歯を再配列することで見た目もよくなる。結果的には治療費も安くなる。

費用対効果を考えることも重要だ。同じ結果なら短期間にそして簡単に治療費の安い方法を選択するべきだろう。

2人目の患者さんもまた矯正の相談であった。先天欠如ケースであり先天欠如を矯正ですべてスペースを埋めて先天欠如のない上顎の2本の小臼歯を抜歯して治すの方がよいのかそれとも先天欠如のスペースをきれいに作りインプラント治療などの補綴治療で上下の歯の本数を同じ状態にして抜歯をしない方法にするか。簡単にいうと抜歯するかしないかという選択である。このケースは最初に書いたケースとは逆のケースであろう。私の診断では抜歯するとさらに咬み合わせが低くなり口元はすぼまりすぎる傾向となり歯並びがきれいでも将来的に顎関節症や後戻りが起こると予想しているので抜歯しない方法をお勧めした。

このようにケースによりインプラント治療と矯正治療を使い分けすることが大変重要である。一般的には矯正の知識とインプラントの知識で総合的に判断する歯科医師は大変少ないように思う。歯並びが悪いと思えば矯正専門医に診てもらうのでインプラントに知識が非常に少ない。逆にインプラントが必要だと思った患者様はインプラント専門医にいくので矯正の知識が少ないのでどちらかに偏った治療を選択されてしまう場合がある。医者の世界では自分の守備範囲の中ですべてを片づけてしまう習性があるので注意が必要だ。

私も経験1～3年目では矯正治療もインプラント治療のわずかな経験であったので限られた治療法しか患者様に提示することができなかった。いまではインプラントも矯正も12年以上経験して様々な治療法から無限に組み合わせて治療法を提示できると思う。

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2008.11.19 [ 伝えたいこと ]

いよいよセラミックプレス始動

今月は新しい器具をだいぶ購入した。セラミックファーネス１台、セラミックプレス機１台、リングファーネス１台、真空練和機１台
サンドブラスター１台、最新の血圧監視モニター１台である。

インプラントオペ用血圧監視モニターも患者様には目に見えないサービスである。今までのものは血圧の監視モニターであったが今回のものは最新機種の血圧、心電図、酸素飽和度のすべてを監視できる最高のモニターである。いままで私の歯科医院ではインプラントオペ中に患者さんの容体が急変したケースはないが今後はさらに安全性を高めていくようにしたい。いずれはAED自動体外式除細動器も設置したいと思う。

セラミックプレスはこれからの歯科を大きく変えるCAD/CAM技工と反する分野の技工技術である。しかし、すでにこのセラミックプレスとCAD/CAMはある意味融合している。イボクラ社のセラミック焼成ファーネスにはセレックで削ったセラミック材質に通常のセラミックパウダーを盛るプログラミングもあればCAD/CAMで削り出したジルコニアの表面を加工するジルライナー機能などがある。

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2008.11.18 [ 星野個人の話 ]

トータル治療の勧め

私のクリニックに長年通院されている方の口腔内からはどんどん不良の被せものはなくなり定期健診のたびに改善していると思う。
手始めは、
①欠損部があればインプラント治療、ブリッジからインプラント
②不良の被せものや虫歯の治療
③不良でなくても有害な材質から安全な材質への交換
④見た目に汚い歯の修復

とった順に改善をしていく。いっぺんに理想的な治療を求めてもそれは無理なので数年にわたって一番悪い歯や気になるところから優先的に治療をして数年後には完全な口腔内になるようにしている。
その方の経済力や治療に対する考え方を考慮しているつもりだ。

それとリコールメインテナンス時にしっかりとどの歯が悪くなっているかを説明しておくことも大事だろう。その歯がダメになったときの準備も必要だからだ。

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2008.11.17 [ 伝えたいこと ]

器具の滅菌について

私のクリニックでは毎日使う器具は消毒滅菌を行っている。これは常識的にどこの医療機関でもされているはずだ。しかし、非常に細かな点からいうと完璧にすべての器具を滅菌することはできない。滅菌すると高温で溶けてしまうものや滅菌がかけられないような大きな器具がそれにあたる。

この滅菌に関しても昨年度と比較をすれば相当にレベルが上がってきたと思う。その分、ディスポーザブル商品を多数つかわなければいけないことになる。

今年中に歯を削るタービンヘッド、義歯や仮歯やセラミックの調整に使うストレート、コントラのハンドピース、歯石除去やセメント除去に使用されるエアースケーラーのヘッドを5倍ほど増やしてすべての患者にさらに清潔な器具で治療をすることを目指していこうと思う。これも相当な投資が必要である。

このような目に見えないサービスも充実させていきたい。

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2008.11.15 [ 患者さんとの話 ]

歯で困っている患者は世の中多い

私のクリニックには『他の病院でさじを投げられた』といった方が結構いるように思う。患者様を不幸にしているのはやはり我々、歯科医師であることが多いようだ。何軒も歯科医院を回っているということは納得のいく治療がされていないからである。歯科医師のレベルもピンからキリまでである。セカンドオピニオンに訪れる患者様は大抵は数件の歯科医院を回っているのでその歯科医師の考えを行く機会が多く私と全く同じ治療計画を提示している歯科医師は案外少ない。

本日コンサルテーションをおこなった2人の患者様は総合的にみていかなければ絶対に治らないケースである。嘔吐反射の強いケースで長年治療ができなかった方と先天欠如による歯列不正と顎関節症状が原因の方である。

上下の歯並びをすべて変える必要のあるケースは咬合状態も変わるので新しく基準を作って歯を並べ治すしか方法がなく、被せもので変えるケースと矯正治療でいまの歯並びを変えるケースに大別できる。かぶせものの場合はすべての歯もしくは上か下の歯を仮歯に置き換えて咬合を作りなおすことになる。欠損部があればインプラント治療が必要である。かぶせものの治療にはセラミック修復が必要になる。歯の位置が悪ければ矯正治療が必要となる。すなわち総合治療となる。

さらに審美を追求するとホワイトニングや歯茎黒色のメラニン除去レーザー治療、セレック修復による金属製の詰め物を除去交換ということになる。

それ以外に重要なことはなぜこのような悪い状況に陥ってしまったのか？原因を知ることが重要である。原因を解決してからの治療でないと再発することになるからだ。

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