予防・矯正・審美・インプラントブログ-星野歯科駒沢クリニック

★究極の歯科治療を目指して★
患者さんや歯科関係者のために多くの歯科情報を公開していこうと思います！
皆様が特に関心のある予防、インプラント治療、矯正治療、審美歯科治療、ホワイトニング、メタルフリー治療について色々な情報を正しくお伝えできたらと考えています。
一度治療したらそれ以上悪くならない治療・虫歯や歯周病を発生させない治療を目指しています。
そして、このブログが患者様の治療に役立てたら最高だと思います。それと多くのコメントをお待ちしています。
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2009.03.31 [ 星野個人の話 ]

歯科の進歩のスピード

さて、先週はドイツに滞在していたこともあり帰国後は日本での現状と世界とのギャップを埋めなければいけないと考えていた。

世界的にはさまざまな歯科器具が販売され、それを導入すれば相当なコストと引き換えに治療効率を上げることが出来る。歯科器具にはとても高価なものが多くしかも魅力的でほしくなってしまう。しかし、冷静になって判断して業者のいいなりになってはいけないと思った。

今後どのような器具が歯科には必要になるのか？そしてどこへ投資をしていけばこの世界から遅れることなくついていけるか？判断が難しい。

国内では完全失業率がまた上がってどこまでいけば景気の底がみえてくるのだろうか？さすがに開業１４年目で最も苦しい時期である。

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2009.03.30 [ インプラント症例 ]

帰国後初のオペ　・・・当たり前！

本日は帰国早々にインプラントのオペがあった。ケルンのデンタルショーでの情報収集から一夜明けただけなので当然のことながら今日のオペは初のオペである。右上４番から反対の左上２番までの６本欠損に対して３本のアンキロスインプラントを植立した。リッジエキスパンション＋ピエゾの組み合わせで３～４㎜の細い骨に直径３．５㎜のインプラントをねじ込む。

私の使用するピエゾが初代なら先週のインプラテックス社で売り出したピエゾは２代目、そして国内でこの２代目ピエゾを買った方は残念でした。ドイツでは３代目のピエゾ３が発売になっていた。それにピエゾと名のつく機械は世界には山ほど販売されている。やはり日本は５年ぐらい遅れているような気がする。２年前にケルンにいったときは３年ぐらいの遅れに感じたが世界の歯科の進歩は待ってくれない。さらに加速して差がひろがってしまった。

保険制度があるうちはどんどん世界と差が広がっていくだろう。アジアでは韓国が頑張っている。矯正もインプラントもデジタルレントゲンの分野も相当に頑張っている。日本で勝てるのはCTとレジン樹脂とセラミックパウダーぐらいだろう。それ以外はすべて負けている。技術があっても厚生労働省の厳しい許認可が下りないためである。はやく保険制度も厚生労働省もつぶれてくれるといい。さもないと鎖国化した日本は発展途上国レベルの歯科治療となるだろう。

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2009.03.29 [ 星野個人の話 ]

帰国

現地では土曜日　この日もケルンメッセにあるインプラント業者の元へいく。１０：００～１２：００まで滞在して初の観光は隣のケルン駅に巨大にそびえる世界遺産のケルン大聖堂である。このような建物が人間の手で作られていることに感動した。わずか３０分ほどの観光も終わり急いでわれわれが宿泊しているデュッセルドルフの日航ホテルに向かう。そこからバスで２時間半移動し、現地２０：３０の飛行機に乗り込む。そこから約１１時間のフライトで成田には日本時間の夕方４時前に到着。そこから自宅の横浜まで車で移動し１９時到着。明日に備えてすぐに寝る。

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2009.03.27 [ 講演会・研修会情報 ]

ケルン滞在記４日目

本日は薄曇りの中わずかに日光が初めて射した。この日のメインはCERECのブロックの販売元であるイボクラ社、さらには昨日衝撃を受けたノーベルバイオケア社のプロセラシステムをおさらいして、CEREC本体を販売するシロナ社であった。今日で３日間歩きっぱなしてヒラメ筋がパンパンに張ってしまい歩くのがぎこちなく休憩を入れながら情報集めをする。

イボクラ社

新しいセレックブロックの販売　E-MAX HT、アクリルブロック、
セメント　マルチリンクforインプラント
レジン　　エンプレスダイレクト

シロナ社

昨年の２月に私のクリニックに導入されたCEREC3Dはすでに古いバージョンとなってしまった。新たに導入された機種には自動焦点カメラがスキャナーとして装備されブリッジの加工もできるようになった。また、CERECとシロナ社のＣＴであるガリレオスとCERECが連動しサージカルガイドを作るシステムなど発表された。

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2009.03.26 [ 講演会・研修会情報 ]

ケルン滞在記３日目

３日目も霧雨の状態の中、電車を乗り継ぎケルンメッセ会場に向かった。本日は巨大ブースの４－１，４－２、３を中心に回る。４－１にはノーベルバイオケア社、４－２にはストローマン社があり、まるで競い合うかのように宣伝がされていた。この日の最大の見所はノーベルバイオケア社の新しいプロセラシステムとストローマン社のこれまた新しいシステムでノーベルガイドと同じ内容。さらには３Ｍ社の新しい印象システムであった。

ノーベルバイオケア社プロセラシステム

ピッコロ＋フォルテの機能をもつ３次元スキャナー＋３次元加工ソフトの販売開始が今年の９～１０月予定に予定されている。このスキャナーの最大の特徴はラバー印象から直接PC上に立体の模型を再現し単冠、ブリッジ、インプラントの補綴設計が行える点である。インプラントについてはメーカーを選ばずノーベル以外のものもOKでインプラントアナログ部に専用スキャンアナログを装着して正確にインプラントフィクチャーをバーチャル再現する。歯肉縁下の形態も自由に調整可能。ミリングバー構造体、ドルダーバーも受注生産可能。アクリル製の作業模型＋分割模型になって技工所に帰ってくる仕組み。コーピングの形態はクラウン外形をシュミレーションしてその外形になるように均一な厚みにコーピングを自動加工することが可能である。数本のインプラントの平行性もすべて自動で平行に補正するしくみが組み込まれている。費用は４００～５００万円となる予定。セラミックのコーピングの失敗については現在は保証制でやり直しがきく。１回の製作費はジルコニアコーピング８０００円などとても安く、チタン、酸化アルミナの材質、色調は４種類。これを導入することで技工の大幅な短縮化効率化がおこなわれることは間違いないだろう。

ストローマン社ノーベルガイドと同じシステムが導入される

イボクラビビデントと業務提携開始

３Ｍ社口腔内レーザースキャニング　

数１０秒で上下の歯を青いひかりを発しながら自動であてた部位を読み込んでいく。上下のバイトは頬側面の咬んだ状態から把握する。このレーザーによる口腔内の直接のスキャニングは将来の主流になるシステムであろう。しかし現段階では精度や歯肉縁下の状況をどのようにして読むのか問題もあると思う。

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2009.03.25 [ 講演会・研修会情報 ]

ドイツケルン滞在記　２日目

2日目
本日は霧雨の降る気温5度の中ケルンメッセ会場に向かう。デュッセルドルフ中央駅まで徒歩で10分弱、そのあとは特急列車に乗ることができたのでケルンメッセ駅までノンストップの20分で到着することができた。2年ぶりの会場はやはりとても大きく国内とスケールの違いを感じた。４，５，１０，１１と書かれた巨大な東京ドーム4個分のブースの内今日は11だけを見ることにした。１１といっても3階だけで東京ドームを３つ重ねたような広さである。１階から一番隅からジグザグにリュックを背負いながら歩いて行く。両サイドにひしめく各メーカーのブースをひとつひとつ丹念に見ながら興味のある場所では中まではいって商品の説明を片言の英語で質問する。私が今回ことメッセ会場で一番期待をしているのがレーザースキャニングによる印象採取やジルコニアのインプラント関係、CEREC、イボクラのセラミック陶材の最新情報などである。前回のケルンメッセに滞在したときにはチューリッヒ大学やイボクラ本社の見学などいろいろ余分なスケジュールがはいっていたが今回はここだけ３日間みっちりと新しい情報を得る目的で来ている。そのために１か月前には英語で書かれた名刺を新調し気合いをいれてきた。診療も１週も休んでいるのでじっくりと新しい情報を手に入れようと思う。
１１－１、１１－２、１１－３の中でやはり目についたのはインプラント、CAD/CAM、３次元ＣＴ、CEREC類似商品、技工ではレジンプリンターと３次元立体加工ソフト、レーザーフォーミング、審美義歯用（スマートデンチャー類似品）、イボクラの新商品、などであった。とにかく広くて最後の方は足がつりそうになっていた。わずか１日でこれだけのあたらしい情報をえられたことは大きい。会場内で情報を得ようという有名ドクター数名ともすれ違った。夕方１７：３０まで歩き回り正直疲れた。帰りは運悪く各停に乗ってしまい１時間もかかってしまった。夕食は現地のもっとも有名なビアホールである『シューマッハ』で地元のビールにソーセージと蒸しブタを３人で食して終わった。自分でもまだ整理がつかないほどの情報だったので詳しい内容は少しずつこのブログで情報を公開する。

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2009.03.24 [ 講演会・研修会情報 ]

ドイツケルン滞在記初日

初日
本日は国内脱出の日であるが、困ったことに前日に成田空港の滑走路が貨物機の着陸失敗により閉鎖され、復旧作業の遅れから再三の変更により3時間15分遅れの１６：４５発となった。しかし、幸いなことにもWBCの延長戦を最後まで見届けることができた。ラウンジ内はイチロウのタイムリーヒットにより拍手のうずとなり大盛り上がりで国内を後にすることができた。今回はミューヘンのストローマンのワールドシンポジウムで仲良くなった伊藤先生とベルン大学への2度の海外研修、一昨年のフランス研修など数多くの海外研修でご一緒させていただいている朝日先生の3人で行くことになった。ドイツのフランクフルトまでは11時間の飛行とデュッセルドルフまでの2時間半のバスを経て日航ホテルに到着したのは翌日になる直前の２３：４５であった。この日は次の日に備えてそのままバスタブにつかり睡眠をとった。

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2009.03.23 [ 伝えたいこと ]

インプラント割引制度

歯科の自由診療で最も代表的な治療は歯列矯正・セラミック治療・インプラント治療である。その中で最も世の中の価格変動があったのがインプラント治療であろう。インプラント治療の価格はどのようにして価格を決める要素を考えてみた

①インプラントの材料費（インプラント本体・アバットメント・印象）
②被せものの技工費（加工費用・金属・セラミック費用）
③手術準備費（滅菌・消毒・ディスポーザブル）
④研究・設備費用・研修会費
⑤メインテナンス・フォローアップ費用
⑥人件費
⑦その他
⑧患者のニーズ
⑨世の中の景気動向

15年ほどインプラント治療を行ってきたが①のインプラント材料費に関しては年々高騰している。特に海外のメーカーは高くなる傾向がある。その逆に国産インプラントはどんどん安くなる傾向にある。②に関しては金属相場の上昇により数年前の2倍以上になっている。③は多少の変動はあるがあまり変わらない。④に関しては年々高価な器具の導入が必要であり最新の設備や技術習得には相当な投資が必要である。⑤はあまりかわらず、⑥少しずつ増えている

最近特に重要だと思われるのが⑧の患者の低価格化を求めるニーズと⑨景気が後退というより落下局面から潜在的な需要はあってもなかなか治療に入れないという感じである。

いろいろなインプラント治療をされている歯科医院のサイトをみてそろそろ治療費の大幅な改定をおこなうべきではないかと考えるようになった。それと長年私のクリニックで通院されている患者様の歯を管理していて思ったことはどんなに管理をしていてもすでに悪くなっている歯をもとには戻すことができず次第に悪くなり追加のインプラント治療が必要になるケースが多い。その方にはさらなる治療費の負担をさせることになるのでインプラントの口の中の本数に応じて治療費を1本単位で割引をすることを考えている。例えば、インプラントの本数が多い方は従来の２５万円→15万円（11本以上のインプラントを星野歯科で入れている場合）になり多数のインプラントが従来の2/5になる。

1本目　25万円
2本目　24万円
3本目　23万円
4本目　22万円
5本目　21万円
6本目　20万円
7本目　19万円
8本目　18万円
9本目　17万円
10本目　16万円
11本目以降はすべて　15万円

※それ以外の手術代や型取り代、増骨代は従来と同じにするつもりである

割引をしたからと言って質を落とすわけではない。治療法は今までと全く同じで、国産のインプラントは今のところ使う気はないので、長期データの揃うストローマンインプラントとアンキロスインプラントを中心に行う。

インプラントの上部構造はすべて院内ラボで作り、上部構造体にはチタン以外の金属は使わない。かぶせものは完全メタルフリーのジルコニア、e-maxもしくはオールセラミック系のものを症例により使い分けながら使用する。さらに良い材料が出れば変えていく。

2009年4月16日から実施を予定している。

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2009.03.22 [ 伝えたいこと ]

ドイルケルンIDS国際デンタルショーに参加

私は来週1週間、ドイツのケルンで 2年に1回行われる国際デンタルショー（IDS)に参加する。その間のクリニックは平常通り診療は行われています。

ＩＤＳは歯科業界で世界最大の展示会で,世界中から集まる革新的な最新技術や製品に対し、専門販売業者や医療サイドからは毎回大きな注目が寄せられている。世界中の歯科メーカー出店し新しい技術の発表があるために3年後の日本を予測することが出来る。

2年前に私が参加した時には多くのメーカーがCAD/CAMを出展し、関心を呼んだ。その数年後にジルコニアの普及が国内ではじまったことを記憶している。

我々、歯科医師サイドで考えれば患者の口の歯型から石膏の模型を作りそれを歯科技工士サイドでは複雑な工程を経てひとつの小さな歯を作る。この操作は歯科の歴史がはじまってから半世紀はおなじ方法（定かではないが）でありCAD/CAM、レーザー、などの技術の進歩により大きく変わることが予想されている。複雑な工程は単純化され人が手を加える部分は最後の微調整の部分のみになるかもしれない。

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2009.03.21 [ インプラント症例 ]

ソケットリフトによるインプラント植立

本日はインプラントオペ1件がおこなわれた。今月は矯正の患者が多くインプラントの患者様は少ない月となった。

今日の患者様は右上6番へのインプラント植立のオペであった。以前はその7番目と5番目が連結されたブリッジ構造であったが7番に問題が出てから切断して長期経過観察にしていた。1か月前に右上7番の抜歯＋嚢胞摘出とのためその部位は大きく骨を失ってしまった。6番目の骨の厚みは7㎜以上であり問題なし。高さは6㎜とやや不足ぎみでありソケットリフト法でインプラントの増骨と同時に植立をおこなう。この方法はもう何年も行っているが成績は非常によく簡単な方法である。

時間にすれば10分程度である。使用したインプラントはスイス製のストローマンインプラントである。

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