予防・矯正・審美・インプラントブログ-星野歯科駒沢クリニック

★究極の歯科治療を目指して★
患者さんや歯科関係者のために多くの歯科情報を公開していこうと思います！
皆様が特に関心のある予防、インプラント治療、矯正治療、審美歯科治療、ホワイトニング、メタルフリー治療について色々な情報を正しくお伝えできたらと考えています。
一度治療したらそれ以上悪くならない治療・虫歯や歯周病を発生させない治療を目指しています。
そして、このブログが患者様の治療に役立てたら最高だと思います。それと多くのコメントをお待ちしています。
治療に対する質問は直接メール相談できるコーナーがございますので左側の『歯科治療プライベート相談』から院長　星野と直接相談を行うことが出来ますのでどうぞご利用ください。返事は２～３日中には必ず返事を出します。

東京都世田谷区駒沢１－３－１７
星野歯科駒沢クリニック
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2007.07.31 [ マウスピース矯正 ]

マウスピース矯正の人気

毎日のようの矯正の新患は最低一人は入っている状況でマウスピースタイプの矯正の患者さんが増加している。先日、私の執筆したマウスピース矯正の原稿が２，３日前に上がってきた。９月にはマウスピース矯正の記事が歯科医師向けの専門誌にも載る予定だ。そして透明タイプのマウスピース矯正を求める患者さんは増加している。そんなこともありワイヤー矯正とマウスピース矯正の症例選択の線引きが難しくなってきた。マウスピース矯正の限界点はどこなのかを探っている。今日の患者さんは遠方の新潟からいらした。新潟では歯の表からの矯正装置しか選択肢がないようでわざわざ東京まで出てきたそうだ。今回の症例は前歯部の正中離開と唇側傾斜のきつく下口唇が上の前歯を押している状態でうまく口が閉じていなかった。さらに下顎６番の欠損があり臼歯関係はⅡ級傾向。本来なら間違いなくワイヤー矯正の選択である。遠方からの通院と透明な装置をご希望されている点からマウスピースタイプの矯正でどこまでできるか。最終的な仕上げは数ヶ月のワイヤー矯正にたよる併用法も考えている。今回はインビザライン社のマウスピース矯正を第１選択とするしかないだろう。

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2007.07.31 [ インプラント症例 ]

左下６番のインプラント治療vsブリッジ治療

今日のインプラントオペの患者さんは左下６番のノーマル欠損の患者さんで、６ヶ月以上前に抜歯をしてからのインプラントオペとなった。臼歯部において特に６番目の歯を無くした患者の多くがブリッジ治療に入ってしまうことがある。私の場合は最初の１本目の臼歯部欠損では必ずインプラント治療を勧めることにしている。理由はこの１本が悪の連鎖に入るか入らないかのボーダーラインだからだ。
『悪の連鎖を断ち切ろう』で理由を詳しく書いてます。
ここでインプラント治療をしておくと他の歯が守られることになる。

このケースはインプラント治療では最もポプュラーであるが１０年間の間に多くのことが変わった。

１０年前ならばＣＴ検査は行わずにパノラマレントゲン写真で骨の高さを計測して骨の厚みは歯茎の上から大体計測して問題がなさそうであれば切開をしてインプラントを植立をしていった。手術時間も３０分間はかかっていた。ITIストローマン インプラントを参考すればインプラントの表面構造はTPSと呼ばれる２世代古いタイプで３ヶ月（１２週間）の治癒期間が必要だった。そして上部構造体はねじ止め主体の被せ物でオクタヘッドとよばれるアバットメントを選択するのが主流だった。インプラントの内部にもオクタゴン（八角形構造）が付与されていなかった。

そして、１０年の間に全ての面で進化した。ＣＴ撮影で骨の正確な情報をつかむ。骨の断面像から骨が硬いのか柔らかいのか？骨の形状、高さ、厚み、神経までの正確な距離が手術前にわかる。さらインプラントシュミレーションソフトで最適なインプラントサイズ種類太さの選択をおこなう。今日の患者さんの骨の状態からは無切開無剥離法（フラップレス）を選択する。手術は７分間で出血も痛みもない方法である。インプラントの表面構造は２世代進化したSLActiveなので治癒期間は１ヶ月（４週間）あれば大丈夫かもしれない。そして上部構造はソリッドタイプのセメント合着方式となる。インプラント内部はオクタゴンが付与されている。

たった一本のインプラント治療でもこれだけ進化を遂げてきている。診断器具、診断支援ソフト、インプラント本体、インプラントシステム、そして経験本数の差がものをいう。１０年前なら同じ条件でもはフラップレス法はできなかっただろう。

本日のインプラントオペデータ

左下６番直径４．１㎜×１２㎜ SPタイプ　SLActive　ITIストローマン インプラント
オペ時間７分間
無切開無剥離法
１回法
治癒期間４週間以上

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2007.07.30 [ 星野個人の話 ]

盛りだくさんの治療内容

忙しい日はブログを書こうとしても思い出せないときがある。帰宅したのは23時とここ最近ではとても遅い時間だ。そしてお風呂の中でもメールチェック！あと7時間でまた仕事ですね。月曜日は業者が集中するのでいやな日だ。そして月末が重なり給与計算と月末の会計士との会合で朝から休みは10分ぐらいだろうか。

治療はぎっしりと埋まり息をつく暇もない。先日少し患者が減ったといってもこの時期でもいっぱいには違いない。だんだんと今日の朝の患者さんがおもいだされてきたぞ！

朝一番は下顎5本のインプラントの型取りでその最中に患者さんから電話がありスタッフに診療を任せている間に大学病院に紹介状を書いた。この型取りの時間が1時間半かかり、矯正終了でブラケットの除去、2ヶ月前に装着した矯正のマルチループの患者さんの噛み合わせがよくなりフィニッシュへ加速する、マウスピース矯正の患者さんのディスキング、グラディアダイレクト2本治療、5本のアンキロスインプラントブリッジの装着、途中インビザライン社から研修についての電話と、ここまでが午前中のお仕事。

お昼はヘラウスの福田さんが見えて新しい歯間ブラシと印象材の紹介でした。お昼は明日支払いの給与計算をしてメールで会計士に送る、その合間にミニストップで朝買っているサラダを２つ平らげて途中から歯科技工士と補綴設計についての簡単な打ち合わせ、午後の安藤先生のインプラントオペの打ち合わせ。ここまでが昼休みのお仕事。これってお昼休みなのでしょうか！？

午後からはマウスピース矯正のディスキング2件目、噛み合わせの調整の患者、インプラント1本の型取り、セラミックの型取り、仮歯の製作、上顎13本の歯にデーモンブラットの装着、中学生の矯正ワイヤー交換、この途中にも何か治療をしたが覚えてない。ここまでが午後の診療の仕事。

診療が終わるや否や間髪いれずにアクアシステムの模型上で4ケースの歯牙移動をおこなう。しかし、ここでも会計士が既に30分以上待っている。30分遅刻して20時から1ヶ月の経営状況の会議となり22時に終わる。終了してから病院宛に着信した必要のない如何わしいメールの処分。やっと車に乗ったのは22時30分ぐらいだろうか。突然、大雨と落雷で東名高速は水浸しでゆっくりと50キロで帰る。さすがに23時になると家族はだれも起きていない。一人で夕食を平らげ今浸かっているお風呂（笑）

たまにはこんなブログも面白いでしょう皆さん！
おやすみなさい！

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2007.07.29 [ レーザー情報 ]

ウォーターレーズセミナー

だいぶ体がだるい状態で本日も青山の津田デンタルクリニックで『ウォーターレーズセミナー』に参加となった。先週、台湾のレーザー学会の会場である程度の情報を得ていたこともあり今日は再度ウォーターレーズの機能や効能についての復習となった。レーザーにはいろいろな波長のものがあり波長の違いで効能が変わる。このウォーターレーズは現存のレーザー装置の中ではいろいろな面で万能である。歯や骨を削る、歯茎を切る、歯周病治療、根の治療、知覚過敏、歯茎のメラニン色素の除去、に有効である。そして、一番よいことは歯を削る今までのタービンとは違い、生体にやさしく、痛みや腫れが少なく恐怖心をなくすことが出来ることである。

インプラント治療の分野ではサイナスリフト法やベニアグラフト法、インプラントのドリルの代わり、切開、二時オペなどに有効である。そして新しい知識として、骨の治癒が良くなるデータや骨とインプラントの結合がよくなる、インプラント周囲炎の撲滅といったデータもあることからまだ知られてないレーザーの可能性がある。

矯正治療に関してはブラケットを除去する際にあまり力をかけないでレーザーではずすことができる、矯正のワイヤー交換後にレーザーを照射することで痛みを軽減できることから有効である。

いろいろな分野にアンテナを張り巡らして理想的な治療にしていきたいと思う。

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2007.07.28 [ 講演会・研修会情報 ]

明日はウォーターレーズセミナーに参加です

2週間ぶっつづけの研修会行脚も明日でしばらくお休みです。私の性格は一気にやるか全くやらないかのどちらかでありとにかく差が激しい。夏ばて気味で今日の診療は少しきつかったですね。

まだこのレーザーについての知識が少ないので研修を受けてみようと。いくつか講習会があるので本当に必要な治療法なのか見極める必要がある。

虫歯の治療ではかなりの場面で活躍しそうのレーザーであり、外科やインプラントでも有効なので導入できたらと思うが・・・・値段が高い！安ければすぐに入れるのに！それと1台だけだと2フロアーあるので×最低2台必要かもしれない。

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2007.07.28 [ インプラント症例 ]

増骨後インプラント　5本植立

ここ最近、矯正治療のスピードと効率がよくなったこともありどんどんフィニッシュとなっている。毎月通院が必要な矯正治療の患者さんの治療が減りつつある。矯正クリニックからの引継ぎ患者で半年前はぎっしり埋まっていた時期から開放されてきた。7月から8月は全体的に患者さんの来院数が落ちてくるのは毎年のことである。暑さも日差しも日に日に増し、動くのもうっとおしい状態で歯の治療の通院は苦痛だろう。このような時期にがんばっておかないと後半の半年がきつくなる。
患者の少ない時期にはひとりの患者さんにかける時間が多くなるのでどんどん治療が進行するからだ。例年9月ぐらいから11月のピークに向けてとても忙しくなる。

朝１番は下顎6本のインプラントの型取り、矯正終了でブラットの除去、自分の母親のメインテナンス（インプラント1本を含む）、インプラントご希望の新患、矯正治療1件、インプラントトラブルケースの対応1件、午後1番は5本のインプラント植立のオペ、ジルコニア装着1件、最後はインプラント上部構造や被せ物10本の装着ケース、矯正リテーナーの調整。とにかく私の場合、大きなケースしかないので一人に時間がかかる。

今日のインプラントオペデータ

右上4番　直径３．５㎜×9.5mm　アンキロスインプラント植立
リッジエキスパンション法
右上５番　直径３．５㎜×9.5mm　アンキロスインプラント植立
リッジエキスパンション法
右上６番　直径４．５㎜×８mm　アンキロスインプラント植立
左上4番　直径３．５㎜×１１mm　アンキロスインプラント植立
リッジエキスパンション法
右上６番　直径４．５㎜×８mm　アンキロスインプラント植立

オペ時間　60分間
全て6ヶ月前にサイナスリフト済み
骨質3度
治癒期間2ヶ月~3ヶ月
切開法

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2007.07.27 [ 院内情報 ]

院内勉強会

月に1回、金曜日の午後はスタッフミーティングもしくは勉強会となっているが、今日はスタッフ相手（ドクター2人、衛生士5人、歯科助手4人、事務1人）に私の特別セミナーを3時間ほどさせてもらった。

内容はアンキロスインプラントの基礎知識、他社インプラントとの違い、矯正の結さつ法、バンディング法、ブラットポジション、デーモンブラットの特性、レーザー治療の最前線など盛りだくさんである。わずか3時間で伝える内容ではないが全てのスタッフに同じレベルの知識がなければ患者さんへの説明が出来ないこともありレベルが高い内容となった。受付、助手も同じように知識を共有することが重要だろう。

私、一人のレベルが上がっても限界はある。それを支えるのがスタッフであり従業員である。やる気を与えて勉強する環境を整える。そして居心地のよい職場にする。

そして将来の星野歯科の治療の方向性を示した。これもあと1年あれば達成できると思う。私の方針をスタッフにはよく理解してもらい、どんどん勉強して医院全体のレベルも高めて他の歯科医院の追随を許さないようにしたい。

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2007.07.27 [ インプラント症例 ]

歯周病で失った右下6，7番にインプラント2本

今日は台湾から帰国後はじめてのインプラントオペが行われた。東北の方で数年前に左下に1本のインプラントを植立させてもらった。その後地元の歯科医院を探されたようだ。しかし、再度通院することになった。重度な歯周病で数年前にすでに悪くなっていたいくつかの歯の周囲の骨が溶けて咬む力に抵抗できない状態になっていた。咬む機能がなくなった時点で歯は抜歯となってしまう。重度の歯周病の状態で歯を放置すると歯の周囲の骨が大きくなくなり、次のインプラント治療では大変不利になってしまう。このような場合はまだある程度の咬む機能があるうちに、早めに抜歯をしてインプラントを入れたほうが良い。

本日のインプラントオペデータ

右下6番　直径３．５㎜×１１㎜　アンキロスインプラント植立
右下７番　直径４．５㎜×８㎜　アンキロスインプラント植立

切開法
骨質2度
治癒期間2ヶ月

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2007.07.23 [ 講演会・研修会情報 ]

帰国

昨日まで行われた第２回アジアフリアデントシンポジューム(ｉｎ　台湾）から今日は帰国となった。今回はとても多くの情報が得られたので満足である。インプラントのシステムの違いでいろいろな考えがあることがわかり、特に今回はブローネマルクインプラントとITIストローマン インプラントとの比較した文献が多く提示され、大きなメーカーに依存することが危険であることがわかる。ユーザーの数が多いからそのインプラントが良いというわけではない。資金力のあるメーカーが多くのインプラントユーザーを巻き込んでいる現状は何とかしなければいけないと思う。そしてメーカーの営業姿勢が問われる時代である。

我々歯科医師の最終目標は患者を幸せにすることである。より良いものを提供しようと思うのは当然である。私は今の現時点で１番よいと思われるものを患者様に提供していこうと思う。

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2007.07.22 [ 講演会・研修会情報 ]

第２回アジアフリアデントシンポジューム３日目

最終日となるこの日は午前中インプラント学会で午後はレーザー学会に出席した。昨日のＤｒ．ＧＨ　Ｎｅｎｔｗｉｇの話が反復されて講演されたので復習になった。インプラントの太さが生存率にどのように影響をするかについて反される場面があった。アンキロスインプラントにおいては直径３．５㎜×１１㎜というサイズが大臼歯の骨と接触する表面積と同等ということで細いインプラントを提唱している。昨日示された２０年のサバイバルレートの3/4がこのサイズのインプラントを使用したデータであり、上下９８％という高いデータが出ている。骨の周囲に1.5mmの骨が存在することが重要であり、細い骨に太いものを入れることは返ってインプラントのサバイバルレートを低くする結果となる。

インプラントの周囲の骨が溶ける原因のひとつにインプラントとアバットメントの接合部の問題が指摘された。ブローネマルクのような２回法のインプラントは強い横揺れの力に対して接合部がきしんだ時に開きまたもとに戻る。この隙間に繁殖したバクテリアがポンピング現象により周囲の骨にバクテリアをばら撒き、骨が吸収をおこす。アンキロスインプラントではこの接合部が完全にフィットするのでバクテリアの繁殖がない。しかもプラットフォームがスイッチされているために骨への直接のダメージがないとのこと。

チタンとジルコニアのヒーリングキャップを口腔内で同じ条件化で装着したときにどちらにプラークが堆積しやすいのかを比較検討した実験データでは、チタン表面の方が堆積しやすいことがスライドからもわかるだろう。ジルコニアの口腔内使用の有用性が示された。

レーザー学会においては浸潤麻酔なしにインプラントを植立するテクニックが示されて大きな驚きを与えてくれた。レーザー麻酔と歯茎と骨のレーザー切削により疼痛物質が出現しないことが痛みや腫れを少なくさせる原因なのだろう。レーザーに関してはもう少し勉強が必要だと感じた。まだまだ未知の分野であり将来の外科手術はすべてレーザーで行われるようになるだろう。

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