予防・矯正・審美・インプラントブログ-星野歯科駒沢クリニック

★究極の歯科治療を目指して★
患者さんや歯科関係者のために多くの歯科情報を公開していこうと思います！
皆様が特に関心のある予防、インプラント治療、矯正治療、審美歯科治療、ホワイトニング、メタルフリー治療について色々な情報を正しくお伝えできたらと考えています。
一度治療したらそれ以上悪くならない治療・虫歯や歯周病を発生させない治療を目指しています。
そして、このブログが患者様の治療に役立てたら最高だと思います。それと多くのコメントをお待ちしています。
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2011.07.31 [ インプラント最新情報 ]

インプラント治療３種の神器

歯科のデジタル化がめざましく発展し続けている。本日も日曜日ながらも東日本復興支援チャリティー講演（主催ストローマンジャパン）に出席させてもらった。つい２日前にストローマン社が新しく日本市場に送り出すガイドサージェリーシステムが認可されたようだ。このガイドシステムはgonyXと呼ばれるインプラントガイドのドリルスリーブ部分を正確に座標軸や角度を設定しながらマウントできる装置とＣＴ画像を取り込んで主要メーカー（ストローマン社以外にも対応する）インプラントでシュミレーションができる。ソフトで構成されている。

①まずはじめに口腔内の印象を取り、石膏模型上でテンプレートをレジン樹脂などで作成し３つの金属棒を埋め込む。

②これを患者の口腔内で調整しきちんとした適合を確認したのちにプレートを装着しながらＣＴ撮影をおこなう。

③そのデータからシュミレーションソフト上でインプラントの埋入ポジションを決める。

④そのソフトがgonyXで設定するための座標軸や角度をプリントアウトする。

⑤この座標と角度をgonyXにインプットして口腔内で使用したテンプレートを改造して外科用テンプレートに変換する。座標軸をあわせてドリルスリーブをテンプレートにレジン固定する。

いままでのガイドシステムと違うところは主に歯牙支持のタイプであること。部分欠損症例に向いていること。口腔内でガイドをフィットさせたのちにドリルガイドスリーブを埋め込むことができフィットが完璧であること。院内ラボなど短期間に外科用のガイドができあがること。など利点は多い。骨支持や粘膜支持のタイプは従来のシムプラントやノーベルガイドのほうが向いている。すなわち症例によって使い分けするのがベストだろう。

今回、山下恒彦先生の講演からも将来の技工のあり方が見える。最終補綴の形態を決めてからその形になるようにインプラントの位置決めをガイドシステムで正確に植立する。そのインプラントの上部構造とインプラントを結ぶアバットメントはカスタムでCAD/CAM上でエマージェンスプロファイルも決めながら製作しその上部構造はジルコニアフレームを介したセラミック修復となる。また、最終補綴の外形を今までは診断用ワックスアップで作っていたものがＰＣ上で行えるようになること。将来的には印象から光学スキャナー、もしくはラバー印象を直接レーザースキャンする方式となりバイト材や印象材や石膏模型やワックスなどが不要になる。いわゆる歯科の完全デジタル化である。

この方式がいち早くできるようになるのはまずはＣＥＲＥＣとなろう。来春にはこれが実現しそうだ。

インプラント治療３種の神器はＣＴ、ガイド、ＣＡＤ／ＣＡＭとなりそうだ。

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2011.07.30 [ 星野個人の話 ]

土曜日は混んでる～！

毎週土曜日は混んでます！本日は副院長が夏休みなので私ひとり！

星野歯科も一時は２０名ほどのスタッフを抱えていたがいまは１３名ほど。ドクターも最大６名という時期もあったがいまは常勤は私と篠山先生２名である。結局使えない人員がいてもしょうがないということに尽きる。

クリニックも２件あったが管理不能でいまは本院のみ。こちらのほうが楽ですね。若いころはいろいろと勢いに任せて拡大するのだが結局はこうなる。

これってどの開業医の先生も同じ傾向である。

この歯科ってものはバランスをとるのが難しい。自由診療のみにすると患者が激減するし、保険もするとなると増えすぎてしまう。

日本で理想の治療をするのはたぶん無理なのだろう。日本の保険制度があるうちはどうあがいても限界がある。

民主党になってから医療改革の文字は完全に消えてしまった。自民党の頃のほうがもっと議論されていた。いま復興税、増税、消費税ＵＰ，円高、と何もいいことはない。

いいことはなくても患者がそれなりに来ているうちはまだいいだろう。

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2011.07.29 [ インプラント症例 ]

ストローマンＢＬインプラントの部位別使い分け

以下の内容はドクター向けです

前歯のケースでのボーンレベルインプラント使用率が非常に上がっている。昨年まではアンキロスインプラントであったがこのインプラントの直径が３．５㎜という太さに対してボーンレベルインプラントＮＣタイプは３．３㎜ということもあり日本人の薄い顎の骨にはよりマッチしている。ボーンレベルインプラントには３種類の太さ３．３㎜、４．１㎜、４．８㎜という種類があるがこのインプラントの特徴から前歯の症例に向いている。前歯の骨の厚みは薄いことが多いのでほとんどが３．３㎜インプラントの選択となってしまう。４．１㎜では日本人には太すぎることから今後は３．５㎜のアンキロスインプラントと３．３㎜のボーンレベルインプラントのみで前歯のケースを仕上げることになりそうだ。骨の幅が薄くても咬合力のかかる部位においては直径３．３㎜のナローネックインプラントもしくはRoxolid3.3㎜インプラントが適用となろう。ボーンレベルの４．８㎜や４．１㎜は使用する可能性は低い。
臼歯部にボーンレベルを使用するときは歯が全くないようなケースや対合歯とのクリアランスの少ないケース、臼歯部で粘膜の厚みが薄いケースでのみとなるだろう。部分欠損の臼歯部においては従来のＳＰタイプのストローマンインプラントのほうが患者の負担も少なく歯科医師の負担も少ないので継続してこちらを使うことになりそうだ。

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2011.07.28 [ 星野個人の話 ]

老化

先週はいろいろな行事が重なりかなりハードの毎日であった。講演会の資料を集めて中腰で探し物をしてぎっくり腰になってしまった。この職業は下半身を動かすことがない上に車での通勤もあり下半身が弱ってきていたのだろう。毎日の水泳やサーフィンをしていても下半身は自分の体重を支えきれないのだろう。

ある記事で老化の始まりは脳から始まるという内容を読んだことがある。どんなに体力があっても脳が弱ると気力がなくなってくる。運動をしないと脳が衰えるそうだ。健康はバランス。食事、運動、規則正しい生活が重要とのこと。

毎年、定期的に通院されているインプラント治療をされた患者の多くはある時期に無理をして体のバランスを崩し、抵抗力が低下し歯を抜くことになったという方が多い。定期健診でも歯の老化とその方の体の老化は比例しているように思う。また歯が急に悪くなったときには何か全身に悪い病気が潜んでいる場合も少なくない。

私の場合の悪いパターンは忙しくなってくると運動する時間がなくなって逆にお酒の量が増えてくる。その繰り返しが続くと常にだるい状態が続く。といったパターン。良い状態のパターンは毎日運動ができてストレスが解消されて睡眠時間がよくとれるとき。こういうときは何事もいい方へと考え方も変わる。

今週は悪いパターンを打ち切るために朝の５時におきてニュースをみて体が目覚めたころに下半身強化のためにウォーキングをすることにした。今日で４日連続で３０～９０分間家の周りから駅まで歩いている。
歩いたあとは近くのファミレスで朝食をとって家でシャワーを浴びてから今度はスポーツクラブでストレッチをしたあとにゆっくり泳ぐようにしている。

このトレーニングで腰の痛みはほぼ消えてとっても快調である。

私の祖母は１０１歳で現在も健康にボケもなく生きている。こういう長寿が身近にいるので、どのような生活すれば長生きできるかはなんとなくわかるのだ。祖母は１０１歳で抜けた歯はわずか１本、いまだに自分の歯で食事をしている。食事をしても私たちと同じペースで食事を平らげる。歯磨きは３度＋フロスを若いころからしている。定期的なメンテナンスもいまだに私のクリニックに自分の足で歩いてこられる。毎日、日経新聞、英字新聞をくまなく読んでいる。そしてとても規則正しい生活を送っている。こうした積み重ねで長生きができるのだろう。

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2011.07.27 [ ジルコニアオールセラミッククラウン ]

院内ジルコニア化

３年前より完全メタルフリー化が進みほぼすべてのかぶせものがジルコニアやE-MAXで製作するようになった。先月導入したＣＥＲＥＣ　ＩＮ　ＬＡＢＯによりさまざまケースでジルコニアのフレームを試行錯誤的に応用してきた。ＣＥＲＥＣではどんなに大きなケースでも７～８本程度の連結にしか応用ができない。その理由としては最大のブロックを使用してもゼノのようなフルでは応用できないことにある。本日のケースではジルコニアのフレームを金属フレームの代わりとして硬質レジンと絡ませて利用するケースにチャレンジした。いままでの硬質レジン前装冠の連冠をメタルフリーにしてジルコニアで製作ということになる。また、上下顎臼歯部の生活歯でクリアランスの少ないケースでもフルのジルコニアクラウンにすることでメタルを一切使用しなくても安心して補綴ができるようになった。さらに本日はカスタムのジルコニアアバットメントを前歯のケースで先に装着してその上からテンポラリークラウンにして歯茎の反応をみてマージン部を普通の支台歯のように形成して天然歯のようなダイレクトな印象で製作する方法をとった。
インプラント治療の患者臼歯部２～４本連結の咬合力の強い方ではジルコニアフレーム上にE-MAXのクラウンを取り込んだ方法で補綴するようになった。
皮膚科の先生に入れたジルコニアインプラントも快調、ジルコニアインプラント装着のメンテナンス患者も快調。

パラジウム合金はもう３年前から完全に使用していない。

このようにいろいろなケースでジルコニアを利用していくとメタルを使用するケースはほとんどない。唯一アンキロスのSYNCONEシステムを使用するときは既製品がゴールドである。

今後はインプラントのアバットメントを１００％近くジルコニアにしていくつもりだ。その場合はインプラントと接合する部分はチタンで受けるようにする。直接のジルコニアアバットメントはインプラント内面を傷つける可能性があるためだ。

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2011.07.26 [ 星野個人の話 ]

しんどい一日

本日はヘビーな患者様が多くとても疲れた。インプラント治療でもいつもいつもうまくいくとは限らない。精神的にも体力的にも疲労！

もう少し楽に治療ができたらと思う。それでも患者が私の治療を希望するかぎりは続けていかなければいけない。

こんな日も１年に数回はある。

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2011.07.25 [ サイナスリフト法など増骨について ]

Ｋ２バーチカルサイナス器具購入

以下の内容はドクター向けです。

昨日の三好先生の講演を聞いてすぐにインプラテックスにバーチカルさんナスリフトの器具を注文した。Ｋ２とは三好先生と白鳥先生の下の名前の頭が二人ともＫから始まるからＫ２ということらしい。

実は自分も同じような方法を行ってきたがよい器具がないか探していた。自分の場合はピエゾ用のサイナスを拳上する直径の大きいスタンプ上の器具を小さく研磨して直径４㎜径にしてピエゾでサイナスをバーチカルに拳上してきた。このＫ２キッドとこれから出てくる歯科用の内視鏡を合わせて行えば成功率１００％で行えるだろう。また、フラップレスでのソケットリフトはよく行うのでこの方法でどれくらいうまくいくか試そうと思う。うまくいけば患者さんも楽に骨の造成が簡単にできることになるので多くの恩恵を受けるにちがいない。

昨日注文して器具が届き先端部分のサイズをノギスで測定したところスタンプ上のものは直径３．０㎜と直径４．０㎜、先端が曲がったものは直径３．５㎜となっていたのでストローマンインプラント用に少し調整が必要かもしれない。ストローマンインプラントの最終ドリル径が３．５㎜もしくは４．２㎜。とりあえずこれからは毎回この器具を外科セットにいれて使用してまたこのブログで報告する予定である。

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2011.07.24 [ 講演会・研修会情報 ]

今年１番の大仕事

金曜日から日曜日の夕方までデンタルコンセプト２１のストローマンインプラントコース開催のお手伝いと講師陣の打ち合わせや講習にいらした３０人の先生方との懇親会など非常に充実した３日間があっという間に過ぎ去った。この日の開催を心待ちにしていたコンセプト２１のストローマンインプラントユーザーが本当に喜んでくれたことでここ２か月間の苦労が報われた。ナデシコジャパンが世界一になり今度は我々コンセプト２１内でストローマンインプラント復活という偉業が成し遂げられた。懇親会ではうれしさ余りに泣き出した先生もいるほどであり非常に盛り上がった。我々講師陣の仲も昔の頃を思い出し、まるで同窓会か学生時代の飲み会のようだった。講演内容も２日間コースで破格安さの３万円ということだったが内容は１０万円以上は間違いなくあった。三好先生、松永先生、西山先生、田中先生、半沢先生、朝日先生、前沢先生そして私を含めて８人でのコース開催であった。三好先生のバーチカルサイナスリフトの講演もあり、実習は最新のボーンレベルインプラントの埋入実習、アバットメント実習、フルケース、咬合再構成ケース、デンチャーケース、前歯部ケース、抜歯ケースなどすべてが我々の自らの症例を提示して行われ、様々な文献の提示ができた。お互いに勉強ができ仲も増し、最高の講演会が開けたと思う。

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2011.07.20 [ インプラント最新情報 ]

アンキロスＣＸインプラント始動！！

さて、待ちに待ったアンキロスインプラントのＣＸタイプが手に入り本日のオペで使用となった。国内ではまだ販売されていない最新のものではあるが世界的にはすでに２年前に販売開始されている。このインプラントは従来のアンキロスインプラントの弱点であったインターナルの結合部分が円形であったものが６角形に変更されている。そのため従来のアバットメントはそのまま使用でき、さらに専用のアバットメントをしようすることでインデックスなしで補綴ができるようになる。大きな症例でバリエーションが増えることになる。しかし、ＣＡＤ／ＣＡＭ技工との相性は悪い。ＩＳＡＳ　ＳＹＳＴＥＭでも唯一フィクチャーレベルのねじ止め構造が作れないのがアンキロスインプラントである。インターナルのモーステーパー角が５．８度という非常に浅い角度であるために補綴のバリエーションが少なくなっている。ストローマンＢＬインプラントは１５度であることからインプラントとインプラントの平行性が３０度まで傾いていてもそのまま連結補綴物がはずれる。

マイクロギャップが生じる＝モーステーパー角が大きくなくなる。
歯科医師の先生なら補綴の教科書で支台歯形成の理想角度は６度がいいということをみな知っているはずだ。この角度より浅くなると一度連結したものははずれにくくなる。アンキロスインプラントはこのようなインプラントということがすぐに理解できよう。ストローマンインプラントは富士山形成と同じということがいえる。

このＣＸタイプを植立するには専用の挿入ジグが必要となり今まで、カバースクリューがインプラントフィクスチャーに装着されておらず、植立後にカバースクリューを装着する必要性がある。

アンキロスインプラントの最大の特徴はマイクロギャップを生じない構造で骨縁から２～３㎜ほど深く植立する術式が推奨されている。前歯の骨吸収によるリセッションが生じることを嫌う上顎の前歯の欠損症例に適していることになる。

本日のオペデータ

右上１番　直径３．５㎜×１１㎜　Ａ１１　ＣＸ　アンキロスインプラント植立
左上１番　直径３．５㎜×１１㎜　Ａ１１　ＣＸ　アンキロスインプラント植立
右上２番　嚢胞除去＋人工骨移植　Easy Graft Crystal ０．４ｍｌ　使用

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2011.07.19 [ 星野個人の話 ]

見学の先生

本日は朝から近所の田村先生が見学である。患者さんも暑さと台風の影響でキャンセルが多くかなり余裕のアポイント状況でちょうどよかった。インプラントのオペは通常の１ケースと再植立の合計２ケースとなった。

通常のケースは右上２番の欠如で歯並びが悪くなったところを矯正で修正して理想の欠損スペースを作ってからの植立となった。

本日のオペデータ
右上２番　直径３．３㎜×１０㎜　NC BL ストローマンインプラント使用
骨質が柔らかくノードリルでの植立

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